Orange Devils(ハイタッチ)
2025年10月04日
先述のローズパレードにて、演奏の合間に部員が観客や部員同士でハイタッチする姿が見られました。特に沿道の観客に子供さんがいると、積極的に近づいて笑顔でタッチする姿が印象的でした。また部員同士のハイタッチは恐らく自分たちのモチベーションを高め、疲れを感じさせない仲間同士の合図のようにも思えます。動画を観ていると分かるのですが、あれだけ身体全体を使って演奏するには日々のトレーニングだけではなく相当の肺活量も必要でしょう。若さがあるからこそのパフォーマンスなのかも知れませんが、プロダンサー・奏者にも負けないくらいの身体能力と意志には驚くばかりです。
少し話は異なりますが、企業・組織等で就労・活動しているとチームワークが重視される場面が何度も訪れます。一般的には個人のパフォーマンスが重要視されるビジネスの世界ですが、時にチームプレーが重要視され個人の成果がおざなりにされてしまうことが見受けられます。特にチーム全体の評価が色濃く反映される人事評価は、時として組織の分断を招く危険性を孕んでいると考えます。この点は組織文化のあり方と従業員の思いとの間に齟齬があるのだと編集人は受け止めています。しかし全ての従業員を平等に評価するマネジメントの難しさはかねがね感じており、ある意味永遠の課題でしょう。
さて話を戻して、共感と言う視点でハイタッチの効用を考察してみたいと思います。チーム活動の基本は、個人力量向上とチーム内でのバランスをいかに保つのかがポイントだと考えています。そのためその両方が必要となるマーチングバンド活動は、その後の就職や人生において必ずやプラスに作用するものと思われます。実際に組織で働いていると個人差はありますが、個人・集団のどちらかに偏りのある方を多く見かけます。もちろんどちらの方が優秀だとか社会性が高いとは簡単に判断できませんが、お互いにハイタッチできるような環境があればより力が発揮できるだろうと感じています。