Orange Devils(指導者)
2025年10月03日
京都橘高等学校吹奏楽部は同校のHPによれば、1961年に創立されマーチングの衣装は1970年代からおよそ50年受け継がれているそうです。2025年度は16公演・コンテストが予定されており、同部顧問には初期の平松氏、田中氏、兼城氏、そして今年からは6名の教職員が指導に当たる体制へと変更になっているようです。SNS等では色々と推測内容が記載されていましたが、どの組織でも時代の変遷や考え方の相違などでトップ・指導者が交替することは良くあります。これだけ有名になった同部ですから、教職員だけでなく保護者・生徒にも様々な価値観があることは想像できます。
もう1つは部員の自主性にある程度まで尊重されてきたこと、つまり同部ではたくさんの役職・係が存在してそれぞれの役割を果たすと言う責任感が醸成されています。例えば部長は「部活動を統括し円滑に運営します。リーダーシップが求められます。」、副部長は「部長の補佐役。係活動の統括もします。縁の下の力持ちです。」、ドラムメジャーは「マーチングのリーダー。マーチング練習の進行をします。部活動の花形です。」と記載され、その他にも20の役職があるそうです。これら同部の伝統とも言える活動が大人の事情で振り回されるとすれば、部員にとってはいろいろなリスクがありそうです。
企業に於いても理不尽なことは沢山ありますし、学校運営に於いても然りでしょう。編集人もこの理不尽を何度も経験してきたのでここで敢えて私見を述べることは控えますが、同校が全国レベルの強豪クラブを擁し、体育系だけではなく文化系クラブの活動に力を注いでいることは事実です。1902年に中森孟夫氏が京都女子手芸学校として創立した時からの理念(建学精神)である「力を実業教育に注ぎて、将来自営独立の実力を得しめん」を受け継ぎ、現在は「自立」「共生」を教育理念として常に新たな教育課題にチャレンジしている姿勢は、きっと生徒たちにも受け継がれているように感じています。