イノベーションと企業文化
2024年02月20日
アサヒグループジャパン社(ビール事業、飲料事業、食品事業)では、グループ全体のデータ活用・DXを推進する専門部署があり、データの専門家とビジネス現場を繋ぐ「ビジネスアナリスト」の育成、成功解決事例のモデル化などに取り組んでいるそうです。また、DXはビジネスの変革(改革)が目的だとして、グループ理念「楽しい生活文化の創造(一部省略)」を実現するためのBX(ビジネストランスフォーメーション)を重視しているとありました。
編集人はIT技術は目的を達成する手段の1つであり、現場の本質的課題を解決するのが本社企画部門の役割であるとブログで述べてきましたが、まさにイノベーションを軸とした企業文化醸成が「新たな価値の創造や未来に評価されるサステナビリティの実現(一部省略)」として企業の持続的発展に繋がるという視点には、心から共感できます。また、新たな価値創造には、事業(現業)への深い理解と、ファクトデータ(恣意的な側面を極力排除)を正しく理解する能力が必須で、自律性とアジャイル(Agile;小さな開発を何度も繰り返すITシステム開発手法)が大きな意味を持つと考えています。
なお、編集人がエッセンシャルワークビジネスでの利用を企画・検討している「(仮称)Traffics Core Model」も根本的な発想は同じであり、生成AIを活用して取得した正しいデータ(ファクト;事実)に基づいた情報インフラ基盤の脆弱性改善・補強・R&D(研究開発)による「新たな価値創造」を目指しています。また、日本で起こっている労働人口の減少傾向原因の1つに少子化問題がありますが、1975年に200万人を割り込んだ年間出生数が昨年は80万人台でした。子育てと就業の両立支援などの施策で減少幅を少し先延ばししている間に、新たな価値創造を行うことが日本全体および東南アジア地域を豊かにする起爆剤だと改めて感じています。