エアポート24時
2026年02月22日
共同通信社が発刊した「エアポート24時~国際空港の舞台裏~」は、1988年に発刊された成田空港(新東京国際空港)を舞台にした写真集兼解説書です。成田空港での業務を朝4時から深夜3時までで撮影したもので、当時は1日に約260の国際線が運航されていました。成田空港開設までには地元住民・反対派の活動や鉄道建設など大きな課題を乗り越えてきた経緯があり、現在の成田空港とは異なった事情がありました。編集人が初めて海外渡航したのは羽田空港からであり、妻との新婚旅行当日には関東地方で記録的豪雪となり高速道路も通行止めになった記憶があります。
早速本書の流れに則って、まずは早朝からの空港職員の奮闘が記載されています。まずは滑走路の点検作業から始まり、滑走路上を黄色の回転灯を付けた車両が滑走路全体と各種施設を点検して飛行に支障が出ないことを確認します。その頃には1日200名の調理師が20,000食を超える機内食を作るのですが、早朝便対応として夜中から作業が開始されます。いまでこそ機内食を提供しないLCC航空が主流となってきていますが、当然ながら食品衛生管理は非常に厳重でありフェイル・セーブと呼ばれる多重安全策が施されています。また航空管制情報官も忙しい時間帯に突入します。
当時の資料を見るていると現在とは異なる景観が確認でき、特に目を引くのは日本ならではの機体誘導でしょう。元々は沖縄の那覇空港で出発便に対してグランド・スタッフが手を振る姿が日本全国に拡がったとされ、現在では訪日客にとって日本ロス光景とも言われています。また40年以上前の話ですが、如何に現代技術が進化していることが感じられます。しかしこれらの光景は空港業務に限ったことでは無く、普段通行している道路・使用している下水道・電線維持などの公共インフラを整備してくださる方々がいるからこそ、その利便性を享受できていることに感謝しています。



