オフィス鴻

キャビンアテンダントの知恵

2025年09月15日

航空機で各地を飛び回るキャビンアテンダントは、日本では特にあこがれの職業として知られています。仕事内容は大きく機内サービス業務と保安業務があり、特に日本の航空会社の教育研修は世界各国のキャリア(航空会社)が参考にしているレベルだと言われています。実際に日本発着の航空機に乗ってみると、海外のキャリアには2名程度の日本語が話せるCAが乗務していますから、飲食提供・アナウンスなどで日本語を聞くことも多くあります。編集人と家族は機内では殆ど英語で会話していますが、時に日本語の話せるCAの方が気を遣って話しかけて下さることもあります。

また搭乗時には編集人が歩行が難しいことを搭乗前に伝えてあるので、国内線・国際線問わず優先搭乗だけでなく車椅子でのサポートもグランドスタッフの方と協働で行ってくれます。その時に思うことは、まだシートベルト着用サインが出ているにもかかわらず、荷物通路に並び収納棚から手荷物を取り出す乗客がとても多いことです。少し考えればわかるのですが、バゲッジ(預け荷物)は到着後すぐにレーンに出る訳ではありませんから慌てる必要はありません。若干早く降機することより、安全性を優先したいと考える余裕が無いとは言いませんが、なんだか人間の本性の一部を垣間見るように感じます。

さて、もう1つCAさんのスカーフが緊急時の対応に使われることはあまり知られていません。例えばケガをした時に三角巾・止血に使う、防寒用具にする、遭難時の目印になるなどです。実際に滅多なことがなければ使用することはありませんが、それこそがCAが保安要員である所以なのです。もちろんお洒落したり機内の乾燥防止という面もありますが、基本的に髪の毛もまとめたり短くしたりと工夫されています。実際に一見華やかに見える職業ですがその裏では乗客の生命を一番に考えている訳で、必要以上に物事を依頼したりルールを守らない行為は避けたいものですね。