オフィス鴻

タクシー乗務員

2025年04月17日

先日、今から5年程前まで良く利用させてもらっていた電鉄系のタクシー乗務員の方と久しぶりにお会いしました。既に古希になられたとのことで現在は月数回日勤帯で仕事を続けられているそうです。コロナ禍では1日1人しか乗客を運べなかったことも多く、労働基準法の最低賃金分が会社から支給されていたそうです。このコロナ禍での給付金が飲食業界等の一部だけに支給されたため、除外されていたタクシー業界では約20%も乗務員が退職したとも言われています。その結果、タクシーを含む運送事業者のドライバー不足が顕著になったことは読者の方もご存知の通りです。しかし、最近はアプリ配車や賃金底上げ等により若い方と日勤帯で女性乗務員を多く見るようになりました。

編集人は5年ほど前まで最寄駅からタクシーを使って帰宅(歩行障害のため)することが多かったのですが、最近たまたま当時良く乗せて頂いた乗務員さんに偶然アプリ配車でお会いすることが出来ました。乗車中の会話の中で、最近は高齢者のクレーム(わざと遠回りされて料金が高くなったなど)が多く、実際には指示通りの経路を走っていても距離時間併用制運賃を知らない方も多いそうです。そのため、特定乗客からの無線・アプリ配車を避ける乗務員もいると聞きました。タクシー乗務員は通し勤務(朝から深夜まで)で月間12勤程度の場合が多いため、体調管理には非常に気を付けているのが実態です。しかし、1日にそのような乗客にあたってストレスを溜めることがタクシー乗務員不足を招き、結果的に自分自身の行動範囲が狭く不便になっていることにすら気付かないのでしょう。

最近は日勤(朝~夕方まで)の乗務員さんも増えており家庭の事情に合わせたり、のんびり働きたい方も増えているそうです。さらに編集人が子供の頃には非常に横柄なタクシー乗務員も多かったことを鑑みれば、現在は非常に対応が良くなったと感じています。そして、働き盛りの乗務員さんが少しずつ増えつつあることはとても有難いことだと感じています。