オフィス鴻

モバイルバッテリー2

2025年11月13日

公共交通機関でスマホ等の充電に使用するバッテリーから発火する事故が相次いでいます。これは列車や自動車に限らず航空機内でも発生しているため、安全上の観点からモバイルバッテリーの機内持ち込みルールを変更する航空会社が増えています。編集人も航空機への搭乗機会が多いのですが、原則として航空機内(駐機時・飛行時)ではスマホ類は一切使用しません。搭乗と同時に機内モード設定しておき、その後は電源を切っておくようにしています。航空機内ならばエンターテインメントが設置してありますから、数時間の飛行であれば敢えてスマホ等を使用する必然性がないと考えているからです。

因みに国土交通省では、収納棚に入れず手元で保管することなどのガイドラインを発表しています。もちろん預入荷物の中に入れることは以前から禁止されていますが、今年7月からは機内手荷物として持ち込む場合でもバッテリー容量が大きなものは一部持込みが不可となりました。航空会社によって詳細は異なるもの、編集人の場合は自分で出来る対策として不燃性の保護ケースにスマホごと保管して座席か足元に置く方法をとっています。基本的に飛行中にスマホを使用することはありませんが、少なくとも何らかの異常があった場合にすぐに対処できることで事故を未然に防止できますよね。

この規制強化の背景には、航空機内火災においてモバイルバッテリーが原因とみられる発火事故が複数発生していることが挙げられています。直近では今年1月に韓国釜山国際空港でエアプサン機が離陸前に炎上し、乗客乗員176人全員が避難した事故がありました。この事故は荷物棚にあったモバイルバッテリーから出火した可能性が指摘されています。もう1つ問題となったのは、客室乗務員の対応とされています。ある乗客の話では「すぐ脱出しようとしたが、非常口が全部閉まっていて機内に煙が広がった」とあり、羽田でJAL機と海保機が衝突した事故との対応の違いを感じさせられました。