オフィス鴻

大黒サービスエリア

2025年08月04日

横浜市鶴見区に首都高速湾岸線大黒SAがあり、週末になると改造車がSA内を占拠して本線上で200km/hのレースをする多くのクルマと見学者が集まり警察が取り締まりしています。また中国地方のあるSAではゴルフや仕事に行くために相乗りするため長時間にわたって乗用車等を駐車する方がおり、西日本高速会社が対策を講じたところ不法駐車は無くなったそうです。この問題は単なる公共施設や交通マナーの問題とすり替えられがちですが、実際にトラック乗務員にとっては非常に迷惑な行為です。働き方改革により改善基準告示(ドライバーの労働時間に関する法令)が厳しくなった現在ではトラック運送事業経営に多大な影響を与えているのです。

実は編集人の子供も旧車・改造車が好きで数台所有していますが、必ず不正改造車両にしないと言う約束をして許可しました。そのため普段は車検が通る状態にしておき、年数回地方のサーキット等で改造車の運転を楽しんでいます。先述の大黒PAに行ったこともあるそうですが、その時は友人の改造していないノーマル車両でいったところ既にPAエリア内は満車で警察が取り締まりをしていたそうです。以前は首都高速環状線を猛スピードで連なり走行するサーキット族なども多くいましたが、万が一事故を起こして無関係の車両に乗車していた方が大怪我をしたりすれば賠償責任も果たせないことに早く気付いてほしいものです。

さてトラックドライバーの話に戻りますが、日本では多くの中長距離トラックが改善基準告示により連続運行時間が4時間運転毎に30分の休憩(会社から業務上の指示を受けると業務時間となる)が義務付けられています。最近はフェリーを活用したり荷役にパレットを導入するなどの施策が行われているものの、荷主の理解(走行工程・適正料金)がなければ日本人の生活を見えないところで支えている運送産業が危機にあることは余り知られていません。せっかく製造した製品が消費者に届かなければ、作った側の業績が下降することは容易に想像できますね。