オフィス鴻

航空機の遅延補償

2025年12月03日

編集人は妻と年に数回航空便を利用しますが、できるだけ天候不良等で欠航・遅延しない時期を選んでいます。これまで100回以上国内外の航空会社を利用していますが、1回だけオーストラリアから日本への帰国時に搭乗予定便のエンジン修理のため約1日の遅延(Deray)となったことがあり、航空会社から食事バウチャー・宿泊ホテルの無料手配・空港までの送迎サービスを提供してもらいました。その時には航空会社側の事情でしたからこのような救済措置が受けられましたが、昨今はLCC航空会社の就航も増えているため最近のルールを調べてみることにしました。

原則として航空会社に責任のある欠航・遅延などが発生した場合には、宿泊施設や代替便等の手配を航空会社が行います。ただし不可抗力(自然災害・悪天候等)の場合には、条件付き運行になることや運賃の払い戻しを受けられないチケットでは航空会社の金銭的補償は免責されるのが一般的です。またチケットをカードで購入した場合にのみクレジットカード付帯保険を利用できる場合があったり、航空機遅延補償付きの海外旅行保険への加入で補償を受けることも可能です。最近はリーズナブルなチケット・航空会社も増えているものの、万が一のことを考えれば補償準備しておくことが肝要でしょう。

もう1つオーバーブッキング問題があります。オーバーブッキング(過剰予約)とは準備した機材(座席数)以上の予約を受け付け、結果的に搭乗拒否をせざるを得ない状況が発生することを言います。予約をしていても当日空港に来ない客(No Show)がいるため、多めの予約をとることが国際法で許可されています。そのため航空会社にはチケットを持っていても搭乗を拒否できる権利があるため、できるだけ早めに搭乗手続きを済ませましょう。もし搭乗拒否にあったりボランティア(次の便に変更する等)する場合は、補償金(協力金)として数万円程度の謝礼が渡されます。