航空機関士
2026年02月24日
編集人が20歳のころには、殆どの旅客機は機長・副機長に加えて航空機関士(FE;エンジニア)の3名体制で運航されていました。最近の機種は大抵2名体制でオートパイロット(自動操縦)機能が装備されており、近いうちにAI操縦機能搭載によってパイロット1名体制の運航も視野に入ってくることでしょう。しかしCAの歴史的経緯を見ればわかるように、元々は航空保安要員として看護師が採用されていた時期があることを鑑みれば、パイロットは航空機で重要な航空保安要員のトップですからドローンや無人戦闘機のような発展には時間がかかりそうです。
また機長として乗務するまでには運航機種ごとのコマーシャル・ライセンス取得が必須であり、機長養成の観点からも運航シミュレーターでの訓練に加えて人的判断基準も重要な要素だと考えています。またパイロットが休憩中に食べる機内食もそれぞれ異なるものが提供されているのは、食中毒等による航空機事故を防止する役割があるとされています。そして最も重要なのは人為的ミス以外にも予期せぬ機体トラブルが発生する可能性は依然として否定できないことであり、もしAIの電源が全て喪失してしまえば緊急回避行動や緊急着陸を行えずに多くの人命が失われる可能性があるのです。
一方で先述のオートパイロット機能が長距離運航(最近はロシア上空を飛行できないため、欧州便では中東や北極経由の長距離飛行が常態化しています)を補完していることは事実ですから、安全運航を第一に考えれば長期的には航空機需要・パイロット不足などの課題も解決できるように思っています。ただし現在でも製造から30年以上経過した機体が飛行していることはアフリカや南アメリカなどではまだ普通であり、主要国でもLCCや貨物機などとしても利用されています。いずれはなくなってしまう仕事かもしれませんが、その経験値は非常に高いものだと感じています。



