オフィス鴻

訪日客向けタクシー

2024年12月29日

東京オリンピックの誘致が決定したころから、タクシー会社では大きな荷物を積め車内空間も広いJAPANタクシーがセダン型車両から徐々にシフトしてきました。政府からの購入補助金もあり、通常のセダン型よりも安価である点がタクシー事業者にはプラスに感じたと思っています。また、編集人のように身体障害があると乗り降りがしやすいため有難いのですが、JAPANタクシーならではの苦労もあると言われています。

まず、その車内設備から空気の循環や温度調節が難しいことが挙げられますが、乗務員さんにお願いすれば何かと対応してくれます。また、車両形状もドライブレコーダーがついていても、トラックと同様にどうしても死角が存在します。また、車椅子を使用している乗客向けの専用タクシーもありますが絶対数が少なく、また予約をしなければならないため、今移動したい時には一般のタクシーの中からJAPANタイプを選択することになりますが、乗務員さんにとってはかなりの重労働となるでしょう。万が一、転倒等の事故が起きれば乗務員さんの責任になりますし、車両稼働率も下がります。迎車や回送、休憩時間などで稼働できない時に乗車拒否としてクレームがタクシー会社に入れば、それ自体が乗務員さんにとって大きなストレスになります。

編集人の近隣のタクシー会社でも昨年からJAPANタクシーを指定すると迎車料金(500円)に車種指定料金(500円)が上乗せされるようになり、近距離移動時の料金は2倍近くになりました。また、アプリ配車が普及したため利便性が良くなりましたが、その一方で丁寧すぎるくらいに走行ルートを確認されるようになりました。編集人の場合は、乗車地・目的地共にアプリで事前通知するため、混雑時や道路状況によっては乗務員さんが別ルートを勧めてくれることもあります。ただし、ご高齢の方に多いのだそうですが、渋滞や信号機の変わり目などでワンメーター(100円)料金が上がると、クレームを入れる乗客が多いとも乗務員さんから聞きました。