オフィス鴻

首都高速KK線

2025年08月02日

首都高速道路株式会社によればETC専用レーンの増設・距離制料金の導入などが行われており、その他にも東京高速道路KK線再生事業・一部区間の廃止や日本橋区間地下化事業が進められています。また老朽化による構造劣化が懸念される区間では頻繁に改修工事が行われています。首都圏の外郭部を繋ぐ高速道路網が整備されてきたことで都内を通過する貨物トラックの台数も減少しているものと思われますが、東京オリンピック(1964年)に合わせて整備された首都高速も、日本全国で問題が生じている公共インフラの老朽化問題の例外ではありません。

今回長期間の工事が行われているKK線とは新橋・西銀座から白魚橋乗継所までの約100mほどの区間を指しており、その高架下には多くのテナントが入店する東京高速道路が運営しています。しかし首都高速と接続しているため乗継所が設置され、一部利用者にとっては不便と感じる方も多いでしょう。かつて愛知県豊橋市にある東名高速道路には検札目的の本線料金所が設置されており、2007年までの28年間にわたり通行不正対策(上下線での通行券交換など)を行っていました。そのような目的とは異なりますが、白魚橋乗継所の存在意義すら薄くなった現在では首都高速道路との一体化検討も視野にあるのかも知れません。

編集人もこのKK線を利用したことが何度もありますが、確か大型トラック等の通行は禁止されていたと記憶しています。また銀座から帰宅する際にタクシーが西銀座(新橋)から入っていくことも多くありました。日本橋地区の地下化にも伴い環状線を利用することになり若干渋滞や遠回りが発生しますが、長期的な公共交通インフラ整備という視点では避けて通れない工事だと思われます。そして交通事故が減少することを期待したいですね。