JALのエコノミー
2025年04月13日
海外旅行の航空便を検索している時に、たまたまJAL(日本航空)のHPに「エコノミークラス世界第一位」との広告を見つけました。近年はナショナルフラッグといえどもLCC子会社を運行しており、どちらかと言えば1人当たり乗客単価の高いビジネスクラスに力を入れて収益化を図っています。その中でJALがエコノミー席のサービス向上に力を入れているのはなぜかと思い、HPを閲覧してみました。そこには「あなたの空の旅にフィットする充実のサービス」との見出しがあり、海外旅行・国内旅行でもそれぞれ異なる価値観の乗客が選択しやすいようにとの目的があるように感じます。空席で飛ばすより若干のプラス価格でも客席を埋められれば、即収益に繋がります。
因みにHPにあった内容を見てみると、①足元が広くなった(シーとピッチが85㎝) ②機内食の充実(有名店とのコラボ) ③無料ドリンク(アルコール飲料を含む) ④機内エンターテイメント(映画、ビデオ等) ⑤アメニティグッズの提供 などとありました。その他にも医薬品、足踏み用の青竹、絵葉書等もあるようで、収益性とブランドイメージ向上を兼ねた重要戦略として位置付けているように思います。実際にエコノミー席の価格帯は以前は団体旅行向けや販売代理店での枠を確保数に応じて設定されていましたが、最近は時間帯・早期割引などにより安価で予約することが増えているようで、さらにダイナミックプライシングも拡充されてきました。
ただ、隣・前後の乗客の言動によってその快適性が損なわれることも多くあることも事実でしょう。最も周囲を気にしなくて済む席から予約が埋まってくのも当然の流れになってきました。人気のある席は、窓側(景色がみられる)・通路側(トイレ等の出入りがしやすい)、最前列(前の乗客が気にならない、先に降機できる)と言われています。国内線の2時間程度のフライトならば多少の不便さを価格でカバーできますが、国際線はそれぞれの考え方が反映しやすそうに感じます。