オフィス鴻

LCC航空会社の経営

2025年07月21日

アメリカのサウスウエスト航空と言えば、LCCの先駆けでB737型機で統一されており着陸後約40分後には次の便として使用されるなど、効率的な経営を行う企業として一躍有名になりました。編集人がアメリカに駐在していた頃は大規模鉄道網はなく近隣ならば自動車、中小距離ならば航空機を利用していましたが、隣の乗客の体形次第では非常に狭かった記憶があります。そのサウス・ウエスト航空も開業当初(1971年)はダラス・ヒューストン・サンアントニオの3都市を1日18往復する航空会社として運航が開始されたのですが、協業他社からの訴訟等で運行開始費用がなかったと言われています。

その後はアメリカ各地への短距離路線を中心に事業拡大を続けてきたことは書籍等も出版され、現在に至っています。その中でアメリカ系新聞によればこれまでLCCとしては預入れ荷物を2個までにするなど他社との差別化を図るなどしていましたが、収益効果が見込めないとしてこの無料サービス(エコノミークラスのみ)を中止したそうです。日本のLCCでも座席指定や機内食、荷物搭載を希望すれば全て有料化されていることが多く、最近はナショナルフラッグ系のLCC航空会社のサービスレベルが高くなってきたことを鑑みるとコロナ禍後から景気が回復傾向にあるとはいえども競争は激しさを増しているようにも思えてきます。

編集人は日本では国内大手2社またはスターフライヤー便を利用することが多いのですが、その理由は駐機場(搭乗・降機ゲート)が遠く移動に不便なことが挙げられます。しかし料金を見れば明らかに安価でチケットを購入できますから、特段機内サービスがなく(スターフライヤーはコーヒーを頼むとチョコレートがついてきます)ても問題のない近距離であればコスト・パフォーマンスに優れているとも言えるでしょう。その他にもお得な乗り方としては、トランジット便(日本を経由して他国へ向かう便)を利用することも選択肢となります。意外と空いていますので試してみる価値はあるでしょう。