オフィス鴻

ステロイドパルス治療

2025年03月17日

編集人がまだ粗大な振戦(意識のある状態でけいれん発作が起こるようなもの)の原因抗体である抗グルタミン酸受容体抗体(静岡の研究施設で判明)と確定される前に、てんかんではないことがほぼ診断できていたため、一番最初に行ったのがステロイドパルス療法でした。その後は、明らかに発作が来るのが2~3分前に自分でわかるため頓用の抗筋弛緩薬(セルシン錠など)を常に持ち歩いていました。しかし、頓用(1回15㎎まで、1日40㎎まで)しても止まらない振戦発作の時には、直接病院の救急外来に行ってルート(点滴)からセルシンを静注してもらうよう主治医から指示を受けていました。

その後、軽い振戦が続くときには、3日続けて通院(初回だけ入院して副作用を確認しました)してステロイドパルス療法を続けていました。一番最初の時は、静注を始めて1時間ほどで20kgしかなかった右手の握力が50kg台まで回復したもですが、その後徐々に効果が感じられなくなり、今では右手握力が6kgから10kg程度まで回復する程度の状態です。ステロイドパルス療法とは、大量のステロイド薬を短期的・集中的に投与する治療法で、通常のステロイド投与では治療できない時に実施されるようです。ただ、ステロイドの大量投与には副作用も多く、例えば感染症への罹患が増える、骨粗しょう症になる、夜眠れない、血糖値が上がるなどがあり、一定の間隔で看護師の方が副作用が出ていないか、頭痛が起きたら点滴の速度を減速するなど適切な措置を体調観察と共にしてくれます。

この副作用も患者によって時間差があるようで、もし帰宅後に感染症(高熱やインフルエンザのような症状)に罹患した可能性があれば、すぐに主治医(または緊急外来担当のER医)に連絡して指示を受けることが大切です。上記以外にも骨折すると治りが遅くなったり、場合によっては車いす生活を余儀なくされる場合もあるようです。そして何よりも重要なのはご自身の判断で治療を途中でやめないことだと言われています。