自分流の死生観
2024年11月11日
経済評論家の森永卓郎氏、慶応大学教授の岸博幸氏などが自分の病気と余命宣告を明らかにされています。それぞれの死生観について語られており、治療のことや余命宣告が人生を変える(考える)きっかになったことを話されていました。実際に編集人自身がその立場になってみて、ふうッと腑に落ちていく内容も多くあります。編集人も余命宣告(平均生存率50%)を受けてから既に4年以上が経過しましたが、元々完解治療が無い難病(自己免疫疾患)と悪性腫瘍(ステージⅣ)という相反する疾患のため徐々に体調が悪くなっているのをはっきり感じるようになりました。しかし、天から与えられた宿題がまだ終わっていないようで、最初に資産等の生前整理、次に仕事の整理・縮小、そして親族の連絡先リスト等を作成する時間的余裕があったことに感謝しています。
残された時間(正確には医師にもわからないそうです)をどのように過ごすのかは人それぞれなのですが、編集人は最終的にはこれまでの仕事に於ける経験(専門分野;中間流通機能)を基にして「誰かの役にたつこと」と「周囲に余計な気をつかわせないこと」がしたいと考えています。その結果、少しずつですが出来ないこと(発作や身体が思うように動かせないなど)が増えてきているものの、これまで以上に様々な分野の書籍を読んだりSNS等で調べたことを自分なりに考える時間が確保できるようになりました。そのため、新しいアイデアが浮かんだ時には、どうしたら実現できるのか頭をフル回転させて、チャンスが来たらすぐに実行できるよう纏めたりしています。また、1年間ほど転職エージェントを通して就職活動をしていましたが、周囲の助言(病状の悪化)を聞き入れて本年中には終了させる予定でいます。
最後に、大変ありがたいことに昨年8月から3社の社外顧問と国内外4社の企業と新規取引が開始できたことで、少しの自信が後押ししてくれて現在に至っています。この先まだまだ入院治療が続きますが、後悔しないように過ごしたいと思います。