オフィス鴻

COFFEE TIME(重度筋無力症の新薬)

2024年08月01日

重度筋無力症とは、国の指定難病で日本の患者数は約2万人とも言われています。原因は身体を守るべき自己免疫細胞が自身の体を攻撃するため、筋肉に脳神経からの刺激が伝達されずに身体の一部が壊れたり、体動不能になる病気とも言われています。その治療薬として「ジルビスク(年間薬代2,500万円)」や「リスティーゴ(年間薬代1,000万円)」が治験を経て最高自己負担額が月額3万円で国からの医療費助成が受けられることになりました。ただし、まだ副作用の懸念も払しょくされてはいないとのことです。

因みに、厚生労働省では治療方法が確立されておらず完治(完解)しない病気が難病の定義とされていますが、同疾患を患う患者にとっては朗報でしょう。編集人もほぼこの疾患と同じ症状が発症して同様の治療を続けていますが、年間4回以上の入院治療(1回の入院治療で100万円以上)が必要であり、これまで約40年間健康保険料を支払ってはきたものの、医療費財政逼迫のことを考えると現役世代に申し訳ないと思うことも多々あります。

その他にも、免疫投薬治療によりがんを倒す新技術が開発されたとのニュースがありました。編集人も自己免疫疾患に加えて悪性腫瘍(がん)の全摘手術を受けており、毎日のように原発不明のがんの転移に怯える患者の1人でもあります。治験は2020年代末に始まるそうですが、これまで治療法の選択肢が非常に少なかった免疫疾患にも少し光が差し込んできたように思う今日この頃です。