カカオ価格の高騰
2025年03月31日
お菓子の定番と言えばチョコレートやクッキー、ケーキなどを思い浮かべますが、チョコレートの主原料であるカカオが天候不順による不作や円安の影響で昨年比で2倍程度まで高騰しているそうです。フランスのチョコレート文化は有名ですが、日本でも有名パティシエがオーナーの洋菓子店等ではある程度まで価格に上乗せしても売れるため、長期的に安定して供給できる専門業者との取引をメインにしています。一方、最近あまり見かけなくなった個人経営の洋菓子店・ケーキ店などは庶民の味とも言えるケーキの売り上げが他の専門店や通販等での購入が増えたことで、相対的に売り上げが減少しています。そのため、値上げも難しく、内容量を減らすこともできず、嗜好品であるチョコレート不使用の洋菓子にシフトするか、廃業するかも知れません。
大手菓子メーカーにとってもチョコレート菓子は人気商品ですが、実質的な値上げ(価格・内容量・質など)を何度も繰り返していますから、そのうちチョコレートは高級品になってしまう可能性もあります。その他、カカオ生産自体が気候変動問題だけでなく児童労働の温床になっているとして、アフリカの原産地では農業従事者にとっても、また国家財政にとっても大きな痛手でしょう。このカカオの収穫量減少はこの先数年続くと考える有識者も多く、アメリカのトランプ大統領がパリ協定(気候変動問題等の国際協定)から再び離脱することを決めたことも、カカオ生産に影響して来る可能性があります。
数年前のことですが日本人の若い女性がアフリカの生産地(農村)に直接入って、質の良いカカオ生産方法や高額で売れるカカオの選別・加工品生産など地元の農業従事者の所得向上に貢献したことが思い出されます。日本でも若狭半島あたりまで沖縄に生息する熱帯魚が確認されたり、伊豆近郊でもサンゴがみられるなど、海水の温暖化も明らかに進んでいます。あと100年もすれば平均気温が1~2℃程度上昇する予測もあり、食文化自体が変わっていきそうに感じます。