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ケイ藻と肥満改善

2026年01月02日

共同通信の記事に、豊橋技術大学が肥満改善に効果があるとされるケイ藻(フコキサイチン)を大量に培養する方法の確立に成功したとありました。フコキサイチンとは昆布やワカメなどに含まれる物質で、現在はサプリメントなどの機能性表示食品として販売されているものの、1gあたり10,000円以上の高値で取引されていると言います。既に国際特許を出願済みとのことで、大学発ベンチャー企業として複数の食品製造企業などと商品開発交渉をしているようです。実際に日本人の中にも肥満による疾病・合併症などが増加しており、市場規模は数百億円に上る見込みだと言われます。

編集人の場合は多くの医薬品を服用しているため、副作用等のリスクが完全に否定できないサプリメント服用は主治医から禁止されています。実際に肥満防止に大きな効果があるのならば、今後ドラッグストア等の店頭に並ぶ日も遠くないでしょう。また培養施設はビニールハウス等が使えるため、新たな農業のあり方として注目を集める可能性があります。ただこれまで大学発ベンチャー企業の中には、経営面での知見不足等から失敗している例も少なくありません。そのため単に補助金等で下支えするだけではなく、経営の専門家も交えた事業化を推進することが成功のカギになると考えています。

先述の昆布やワカメは日本人の食生活に非常に身近なものですから、飲食店等ではフコキサイチンを含んだメニュー開発も考えられます。特に昆布はうま味成分であるグルタミン酸を豊富に含んでいますので、新たな調味料などが開発される可能性も高いでしょう。あくまでも編集人の推測の域を出ませんが、例えば味噌汁にフコキサイチン粉末を入れることでBMI(体重と身長の数値を使って肥満や痩せを知る国際的な指標)が低くなれば、成人病に罹患するリスクが減るでしょう。ただし問題は日本人特有の食材に対する複雑な味覚を阻害しないことであり、今後の研究成果が期待されますね。