これで最後の章になりますが、お客側が気を付けたい点に付いて触れておきたいと思います。

まずは、高級飲食店で緊張しないよう、普段から場慣れしておくことをお勧めします。百貨店やホテル、商業施設、駅ビル内には多くの有名店系列の飲食店が入っていることが多い（店名は違うこともあります）ので、カジュアルな服装でも入店できます。その時に、前述のマナーやスタッフの言動を思いうかべながら、着席順や方法、レディーファーストなどを試してみると良いかと思います。多少、周囲の声や子供の行動が気になったりすることもありますが、混雑時を少し避けるだけでも店側のオペレーションに余裕ができますので心地よい経験やマナーの練習をすることができる可能性が高いでしょう。

最後にＮＧ行動についてですが、食事の仕方が綺麗でない（くちゃくちゃ音を出して食べる、口に料理を頬張ったまま話すなど）と同席した方や周囲の方に不快な思いを与えかねません。また、大声を出したり、店の対応が至っていない（料理が遅いなど）ことを他のお客様に聞こえるように口に出すことは避けるべきだと思います。どうしても納得できなければ、〇〇ログに意見を載せることもありかも知れません（編集人は１回も書き込みしたことはありません）が、サイレントキラー（その後、そのお店に行かないこと）となることで嫌な思いは忘却することが出来ます。そのほか、自然に近い香水にも気を配っておくと料理やワインの繊細な味や香りを損なうことはありません。逆に強い香水は、せっかくの料理を楽しむ跨げとなり、周囲の方にも大きく影響します。もし、隣席のお客様が席移動したら何らかの問題があると認識すべきでしょう。

美味しく楽しい食事は人生を豊かにする力がありますので、ご自分の生活スタイルにあったレストラン・飲食店をぜひ探し出して頂ければと思います。