レストランでのマナー(3)
2024年05月21日
1年程前に基本的なマナーについて私見を延べましたが、今回は例外的な対応について触れてきたいと思います。
1つは着席方法です。大抵の場合左側から着席しますが、スタッフが椅子を引いてくれますので、最初は浅く掛けておくと、次に適切な位置まで調整してくれます。ただし、絶対左側から座らなければならない訳ではなく、編集人のように右腕で特殊な杖を使用している場合などはスタッフも安全性などを考慮して右側からの着席を進めてくれます。これは、ヨーロッパ圏で騎士が剣を右側に着装していたためのマナーの名残とも言われています。また、接待等では上座や女性の座る位置を気にする方も多いですが、基本的には景色が堪能出来たり、奥側が上座となります。今回編集人はお店全体が見渡せて雰囲気を楽しむことが出来、かつ他のお客様の邪魔とならないようにと事前にお伝えしてあり、さらに混まない平日にお伺いしたため、編集人にとってお店全体を見渡せる中央の非常に良い席を準備して頂くことができました。
つぎに料理等のオーダーについても、スタッフにその日のお薦め(レコメント)を聞き、食べられる量や苦手な食材などを伝えれば、残さなくて済む程度に調整してくれます。また、事前に予算を伝えておくこと(今回は2名で約10万円と若干予算オーバーでした)もできますから、知ったかぶりをするより相談してみることが懸命だと思います。また、ホールスタッフは常にお客様に気を配っていますので、ちょっとした目線や仕草(海外の高級店では手を上げて呼ぶことはまずありません)でテーブルに来てくれますから、何か気になることがあればお願いしても問題ありません。時には、グランメニューにない食材を教えてくれたり、料理と相性の良いワイン(もちろん、好きなワインを注文することは問題ありません)をグラスやデキャンタで選んでもらえば、まず料理とのバランスが合わないことはないでしょう。