回転寿司とサーモン
2025年06月24日
先日あるTV番組で開店寿司で一番好きなネタが紹介されており、マグロと養殖サーモンが上位に入っていました。時代の変遷とは言えサーモン人気は各世代共通の様です。特にノルウェー産は全体の消費量の8%を占めるそうで、日本でも新たな養殖が始まっています。編集人の子供の頃はスモークサーモン(当時は高級品でした)はクリスマスなどのお祝いに出される食材でした。生産地は北欧や北米・カナダ産が主流で、現在は品質・価格ともに安定しているようです。アメリカなどでは寿司人気によって様々な形態の寿司が提供されるため、日本人の感覚とは少し違う巻き寿司タイプ(カリフォルニア・ロールなど)が多いようです。しかし編集人は個人的には握り寿司が大好きです。
ただマグロと違うのは養殖技術の発展により、自然界での海洋資源を取り尽くす心配がないことです。最近は中国等が漁獲量を大きく伸ばして、少々乱暴なことを言えば「乱獲」に近い状況にあります。人口分の食料を確保するという点では当然なのかもしれませんが、中国等が日本福島産の輸入禁止をしたところ、欧米諸国への輸出によりかなりカバーできたと言います。福島第一原発事故による処理水放出(中国・韓国は汚染水と言っているようです)によってトリチウムが国際機関により基準値を大幅に下回っているにもかかららず、中国・韓国等の原発から高濃度のトリチウムが放出されていることを鑑みれば、それだけ日本の水産物の品質は世界的に評価されていることだとも言えます。
WOC(国際捕鯨機関)も日本脱退後には資金・研究・調査などの費用が賄えない状況にあり、オーストラリア等では鯨の死骸を追ってきたサメによる人的被害も拡大しているようです。結局のところ国際連盟しかり常任理事国1国の反対で大きな解決策に結び付かないのは、現代社会の矛盾を含んでいるとも考えられます。表題の養殖サーモンはこれからの地球を大切にしていく大きなヒントが隠されているように思います。最近はウナギ・キャビアなども陸上養殖されていますので、日本の寿司文化が続くことを祈ります。