オフィス鴻

無人店舗での食品販売

2024年07月17日

新型コロナ禍で増加した食品の無人販売店が淘汰傾向にあるようです。以前、高級食パンのフランチャイズ問題についてブログでも触れました。編集人の性格的には、対面販売方式に安心感を得られるのですが、先日TVの報道番組で餃子の無人販売店での盗難事案が取り上げられていました。約3,000円分の買い物をして料金箱には10円玉硬貨1枚を入れるだけであったり、料金箱に金銭を入れるふりをして無断で商品を持ち帰っている様子が防犯カメラに捉えられていました。画像を見る限り、この販売方式が食品衛生法上の許可に抵触するかの知見はありませんが、無人販売所に置かれた商品に悪意を持って異物を混入することも可能な様子でした。

高級食パン、唐揚げ、餃子と一種のコロナ禍でのブームとなっていた感は否めませんが、いずれも異業種からの参入のしやすさと初期開業費・ランニングコストが比較的安価なことから急拡大したのだと想像しています。つまり、本業以外で始めた店舗は売り上げ減少等により撤退を始めましたが、元々中華料理店や冷凍食品製造業者が製造した商品を無人店舗と言う方法で販売するのであれば、内食として一定の需要は今後も見込めるのだろうと思われます。上記以外にも様々な商品が自動販売機や通信販売で購入できる時代になり、利便性の裏側で人間同士の触れ合い(店員とお客)を好まない方には程良いシステムなのかも知れませんね。

一方で、コロナ禍で閉店した店舗には新たなテナント(同業種とは限らない)が入り始め、街(商店街)全体が新陳代謝している様子は新たなビジネスチャンスの入り口のようにも感じます。一時的なブームが過ぎ去ると良く「オワコン(終わったコンテンツ)化した」とも言われますが、10~20歳代の若い世代の中には昭和レトロブームと呼ばれる街並み・風景・音楽・ファッションなどに興味を示してくれているそうです。それでも、上記の窃盗事案など時代は変われども一部の心ない行為は実際に起きていることに心が痛みます。