食品衛生法と路上販売
2025年01月09日
コロナ禍で新たに拡大したビジネスとして、キッチンカーによる路上販売があります。昼食時のオフィス街などで路上、駐車場、商業施設内などで販売されていたものですが、毎日の昼ご飯時間を避けたい人や、様々な料理が選べるといった点が評価されたようです。現在に状況は編集人が外出できないため把握しておりませんが、恐らく総台数は外出が可能になったことで減少傾向にあるように思います。以前は観光地などで良く見かけたものですが、ビジネスとして考えればメニュー・料金・品質などが優先順位が高くなると思われますが、同業者同士で販売場所の取り合いが起こっているとも聞き及んでいます。
仮にキッチンカーを購入して飲食業を始めるには保健所から食品衛生法による販売許可証を受け、さらに路上販売では管轄の警察署に道路使用許可を受ける必要があります。当然、商業施設などは多くの来客数が見込めるため、敷地内の一部を賃貸する方式を採用していますが、思ったより簡単にビジネスができる訳ではないと思われます。編集人は路上販売のキッチンカーを利用したことはありませんが、その理由は衛生面での不安といつも行っている飲食店との関係性継続を考えているからです。確かに安価な開業資金でビジネスを行える点には大きなメリットがありますが、結局のところ2匹目のドジョウがごとく競合相手が増えることで必要な売上が確保できないなどデメリットも存在します。これは、他のビジネスにも共通していることであり、あまり安易に考えないことや早期撤退も考えておくことが大切でしょう。
同じようなビジネスに宅配事業がありますが、雨後の筍のように増えた調理専門店も配達員も一時期の勢いを失っています。あくまでも編集人の考えですが、やはり流行りの飲食ビジネスは「良い時期が終われば業態変更・廃業」も経営戦略として持ち合わせておくことが重要だと感じます。先行者利得がを得て、競合の次世代との競争に移行する前に先を読むだけの経営感覚が大切だと考えます。