TVの飲食番組特集
2025年12月10日
某民放キー局での不祥事に関連した、タレント・経営陣・幹部社員に対する訴訟が行われています。同局は一時的にメイン収入である広告出稿主がごく一部を除いて広告を自粛したことで、数百億円単位の損害が発生したとされ、当時の経営陣には50億円を超える株主代表訴訟が行われています。かつて新卒大学生の大人気就職先であった民放キー局・国営放送局であっても、報道の中立性を揺るがすような不祥事が相次いで発覚したりしたことで、一時に比べて圧倒的な就職熱は下火になってきたように感じます。最近はSNS等で永久に消えない情報として取り扱われることも多いようです。
編集人は仕事柄、一部のTV番組を視聴することがあります。分野としては国際政治・企業活動・訴訟・飲食関係が殆どですが、気になるのは多くの放送局が同じようなテーマを扱う傾向が増加しているように思えることです。原則的19時~21時前後の夜に放送される番組を視聴するのですが、特に感じるのは人気芸能人がMCMaster of Ceremony;マスター・オブ・セレモニー)を務めたり、独立した局アナウンサーが引っ張りだこになっている現状です。高視聴率確保と言った視点では営業政策上必要があると考えられますが、発言を鵜呑みにしてしまうのは危険だと思われます。
また製作費を抑制するために、どの局も比較的取り組みやすい飲食関係(食べ歩き・専門家による批評・店舗紹介・大盛特集など)を増やしているように感じています。以前はお笑い番組や歌番組などが多かったと記憶していますが、街中の飲食店特集番組制作ではギャラの高い芸能関係者を多数起用する必要はありませんし、飲食店側にも宣伝効果と言った大きなメリットがあるでしょう。しかし小規模飲食店に一見客が集中する現象が見られるようになり、それまでの常連客が離れていくことも多いようです。地元密着型の商店街が減少する中で、1つの日本文化として大切にしていきたいものですね。



