COFFEE TIME (白飯とおかず)
2024年12月11日
日本の飲食店では特にお昼の時間帯に定食をメインにするお店が多くあります。弁当を持参しない方にとっては、お昼ご飯は定食、コンビニ弁当、移動販売車などが主な調達先でしょう。お昼営業の理由として、固定費(家賃・人件費等)の一部を賄うことや、前日仕入れた食材を使って日替わり定食等として安く提供する(食材ロスを減らす)ことが挙げられます。しかし、海外(特に欧米)ではメインディッシュのプレートに複数の料理を盛り付けることはまれで、せいぜい付け合わせのポテト等が添えられているくらいです。
また、最近の訪日客の中にもいろいろな国の方がいらっしゃるため、日本の食文化に戸惑うこともあるようです。例えば定食ならば、メインのハンバーグと一緒に白飯を頬張ることは日本人は普通に行っていますが、海外では一般的に口に入れた状態で更に別のものを一緒に食べることは一種のマナー違反と思われてしまう場合もあります。もちろん、「郷に入れば郷に従う」の言葉がある通り、日本の定食やどんぶり文化を楽しむ訪日客も多いそうですから、食事の場で他人に不快な思いをさせなければ良いのだと思います。
なお、今年は令和の米騒動と言われましたが、価格の上昇はあっても米自体が不足している訳ではありません。食料自給率が97%と言われる白米は消費低迷傾向にありますが、やはり後世まで残しておきたい食文化だと思います。