経営とコーチング技術
2024年03月27日
「コーチング」の定義ですが、「対話を通して、クライアントの未来の目標達成に向けた可能性を最大限に引き出す手法のこと」として今回は話を進めたいと思います。コーチングで大切なことは、コーチからの問いに対してクライアントに新たな気づきが生まれるよう、話の内容から感じたことを最も適している方法で相手に伝える「インタラクティブ(双方向)」な状態を作り出すことだと言われています。また、戦略と実際の行動にギャップが生じたら適宜修正していく必要がありますので、定期的に対話を続けていくことも大切です。
つぎに、クライアントのレベルにあわせた適切なコーチングについて考えてみましょう。最近のコーチングの特徴として、簡単に正解が見つけられない(正解がない場合もたくさんある)課題の増加が大きく影響していると感じます。つまり、新人社員には自身の状況把握能力・基本事項の習得、若手社員にはモチベーションケア・成功や失敗体験からの学び、中堅社員には感情起伏のコントロール・プライドなどの心構え、さらに上位職社員はエキスパートとしての高次元の会話・周囲への好影響の波及などが、コーチングの軸になると考えています。要約すれば、他社・従業員との違いを認識して、新たな洞察力や違いを受け入れる人間性や行動力を身に付けることに尽きるでしょう。
最後に、現状とビジョンに応じたエグゼクティブ層への「エグゼクティブ・コーチング」がありますが、外部のプロフェッショナルコーチの定期的な活用をお勧めします。それは、聞く力に長けており、新たな発想を生み出すヒントを相談者自ら見つけ出すことができるからです。参考までに編集人がコーチングレベルが高いと思う企業のURLを張り付けておきます。