ミシュランガイドの新たな試み
2023年08月09日
ミシュラン調査員お薦めの飲食店が掲載されている「NEWセレクション」が本年3月から継続的に公開されました。ミシュランガイドといえば、ビブグルマン、一つ星、二つ星、三つ星、ミシュラングリーンスター、アワードが発表され大きな注目を集めますが、「NEWセレクション」には評価が付けられておらず、次年度に評価が明らかになる、いわば「ミシュランガイドの登竜門」として先行的に位置付ける仕掛けだと言われています。
ミシュランガイドは車で移動(ミシュラン社はフランスのタイヤメーカー)した際に訪れたい飲食店等を複数の覆面調査員(ミステリーショッパー)が評価します。三つ星は「そのために旅行する価値のある卓越した料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」、一つ星は「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理」のあるレストラン(飲食店)と位置付けられています。また、ミシュランガイドへの掲載自体が大きな名誉と考えている経営者・料理人も多く、稀に新聞等で不祥事が報じられる店もありますが、日本の飲食業への貢献度(モチベーション向上など)は高いと言えるでしょう。反対に、常連客が混雑で入店できなくなる、料理にはあまり興味のない一見客(SNSにあげるなど)が増え時間当たりの客単価が低くなるなどの理由で、掲載を断る飲食店もあると聞きます。
また、新たにリリースされた「ミシュランガイド公式アプリ」には、120カ国・6千軒のホテル、1万6千軒の飲食店が掲載されています。さらに一部の掲載店への予約機能もTableCheck(高級レストラン向けサイト)との提携により追加されていますが、〇〇ログなどのように行きたい店の予約がスムーズに取れる訳ではないそうです。編集人は、まだこれから先に別の目的があり、つぎの事業展開が検討されているように思います。