伝わるプレゼン(PREF法・SDS法)
2024年04月02日
PREP法とは、Point(結論・要点)から入り、Reason(理由)とExample(具体例・エビデンス)を説明してから、再度Point(結論)を述べる相手にわかり易い説明手法のことです。明確な裏付け(理由)に基づいた論理的な説明により、時間の限られたプレゼンで使用することが多いです。編集人も説明は10分以内で終わらせ、必要に応じて補足資料は手元に準備しておき、経営層との討議に時間を使うようにしていました。そうすることで、数字、事実(ファクト)、論理(ロジック)に誤謬や矛盾がなければ、相手方の反応(Yes/No)をその場で確かめることが出来ます。例えれば、主メッセージを簡潔に伝えるワンページ・ライティングの応用編といったところでしょうか。
つぎに、SDS法とは、Summary(サマリー;要点)、Details(詳細)、Summaryで構成された短時間で相手の記憶に残りやすい(印象を強くする)説明手法で、ニュースなどがこれに該当します。つまり、物事を端的に伝える手法であり結論を出すことが目的ではなく、情報を相手に正しく伝える手段と考えています。企業内でも、いったい何を伝えたいのか分からないメールや通達が見られますが、概ね「やらされている感」の業務に多いようです。
また、一般的に外部コンサルタントはロジカルシンキングをベースに目標設定、計画策定、実行フェーズの管理手法の1つとしてドキュメント(記録文書)を作成しますが、企業内プロジェクトでは大概この能力が不足しており、ある程度の根回し(意思決定までの時間短縮)、進捗管理、課題整理と解決方法の提示・社内調整ができる人材が必要です。例えばコンサルタントの主領域である「中期経営計画」「業務改革」「IT・人事改革」「M&A・事業再生」の支援業務を内製化する場合、その場が情報共有や意思醸成なのか、討議・議論の場なのか、結論を出す場なのかによって、それぞれの企業に合った色々な手法を組み合わせることが重要だと感じますね。