オフィス鴻

一流の流儀を見習う

2023年11月02日

お会いして「さすが一流」と思える方の流儀や作法には、多くの共通点があると感じます。一期一会になるのか、その後の良好な関係構築へと発展していくのかは、その方からの評価に値する「信頼」「信用」など、“何か”を自分自身が持ち合わせているかが、大きな判断基準の1つだと考えています。具体的には、その方から見た話題の豊富性、時間に対する感覚、相手の話に真摯に耳を傾け論点などを瞬時に判断できる力量、話し方、目線、身だしなみ、さりげない仕草などへの冷静な観察眼などが挙げられます。

また、雑談的(枕詞的な時候の挨拶は除きます)と思われる話題であっても、相手が関心を寄せているであろうことを事前に調べておき、可能な範囲で準備をしてから相手と会話することで、相手の方が有益な情報として感じてくれるチャンスを増やすことが出来ます。編集人は、お会いしたその日または遅くとも翌日に「お礼状」を認(したた)めること、その中に相手にとって有益な情報だと思われる内容を必ず1つは書き加えるようにしています。そこを起点に自身が事前に思い描いていたタスクのゴールイメージとの擦り合わせ作業を行い、修正した上で、つぎのステージに進められるよう準備しておきます。もちろん、徒労に終わることもありますが、他の場面で活用できることも多く、手戻り(1からやり直し)リスクは最小限に抑えられます。

また、比較的容易に日常業務の中に取り入れられることに「仕事を始める前に、既に終わらせている状態(I’d like to finish my work before I start it)」を作り出しておくことが挙げられます。最も脳の働きが良く、高いパフォーマンスを生む朝のゴールデンタイム(9時出社なら、6~8時30分頃)に、自ら能動的に業務をスタートさせ、その日のタスクを完了させておくことで、精神的・時間的余裕がうまれます。急ぎでない内容(メールなど)なら朝一番に返信する必要はありませんし、緊急時には相手から直接連絡が来るでしょう。最近は労働時間の制約がありますが、通勤時間や職場近隣の施設を活用する「朝活」なども有効な方法だと思います。