逆境こそチャンスの入り口
2023年02月13日
編集人は毎朝目覚めたとき、「自分は今日も生かされているんだ」と感じます。今日1日を少しでも前向きに過ごすことが生きる活力源なのですが、残された時間の大切さを知ることはこれから先の生き方の指針を試されている気がしています。
さて、数年前から全身に原因不明の症状が頻発して、傍から見ても働くことに相当の無理がある今の自分に何ができるのだろうか、多くの方々のご尽力とご厚意にどうやって応えていこうかと考えるような逆境下でしたが、千載一隅チャンスが到来したのです。ある会議で社長から「火中の栗を拾う」ような仕事(業務改善)の話がありましたが、誰一人として挙手した幹部社員はなく、中には下を向いたままの出席者もおりました。編集人はその仕事に対するある程度の準備(経営企画業務は、自分の創意工夫次第では自由に時間を使える恵まれた環境です)をしていたので、上長役員経由で社長にメンバーとして参加したい旨の希望をお伝えしたところ、中心メンバーとして実行するよう指示を受けました。それから約半年で経営会議で方向性や具体的施策を承認して頂き、3年、5年、10年計画を基に30億円以上の営業利益貢献に相当するプロジェクトを成功させることが出来ました。
想像していた通り社内のあちこちに敵がたくさんおり、周囲の協力なしには出来ない仕事でしたが、自分の考えに「ぶれない判断軸を持つこと」、「上位役職者の意向の具現化と退路を作っておくこと」の大切さに改めて気付かされました。そして、編集人の責任ではない過去のことでも、「間違いは素直に謝る」、「約束を守る(職務権限ギリギリの範囲でやる)」など当たり前の行動に移したのですが、一見簡単なようで自分に利他の心がないと意外と難しいことであり「陰徳を積む」習慣が大きな助けになりました。