オフィス鴻

人生を豊かに過ごす

2023年12月29日

経済産業省を辞め、経済コメンテーターや慶応機塾大学教授となられた岸博幸氏が多発性骨髄腫に罹患していることがわかり、主治医から適切な治療を続ければ10~15年くらいは大丈夫と言われたことで、明るい闘病生活を送れているとの記事(出典は失念しました)を読んだことがあります。編集人とも年齢が近く、体力の衰えを考えると「自分らしく生きるために、自分が好きなことをして過ごしたい」と思うようになったそうです。

また、キャスターの小倉智昭氏は、男性特有の悪性腫瘍の全摘手術には精神的抵抗(編集人も悩まされました)がありなかなか踏み切れなかったそうですが、手術後は編集人と同じような後遺症と他臓器への転移が認められ現在も抗ガン治療を続けられているそうです。そして、出来る限り周囲には迷惑をかけたくないとの思いがあり、ちょっとしたことにも相手への心遣いをしながら生活されているそうです。そのほか、多目的トイレの必要性を世の中に訴えたり「自分は何をすべきか」をご自身に問いかけると言います。また、三途の川を渡りかける臨死体験のようなものも経験したそうで、編集人も似たような経験(亡父が三途の川から離れるように仕向けてくれた夢)がありました。

編集人も3年前に5~10年程度の余命(生存率)と医師に告げられましたが、現在は自分のやり残したことを進める中で誰かの役に立てたら嬉しいとの目線で人生を見るようになりました。結果的に難病を患ったことで妻(子供は独立しました)といろいろな話をする機会が以前より増えましたし、本当にこんなたくさんやりたい事があったのかと、現役で仕事をしていた時より仕事や行動のメリハリがでてきたように思います。とは言え精神的にも身体的にもお二人のようにはできませんが、完解治療法のない難病との共存を意識することで「残りの人生に対する覚悟を決める」ことは、まだまだ続くであろう闘病生活の中で特に大切にしていきたいと考えています。