オフィス鴻

知見と経験を活かす

2024年05月07日

日本人の平均寿命は概ね80歳前後と言われていますが、仮に60歳定年、65歳定年再雇用で仕事生活からリタイヤするとしたら、少なくとも30年分くらいの老後生活設計をしておく必要があります。その中でも、企業勤めをしていた方はジョブローテーションにより様々な職種や専門性の高い経験をされているでしょう。また、自営業の方も身体の動く限りは現役や跡継ぎ、家族で働いておられる場合もあり、特に街中の小さな料理店などは常連のお客さまも多く、最近の物価高には苦労されながらも、街中の日常生活にしっかりと根を張って生活されているように見受けられます。

一方、企業に勤めると年功序列制による昇給・昇格機会は実力主義人事の下に確実に減る傾向にあり、課長(中間管理職)になるのも大変な時代になったように感じます。時折、日本経済新聞には「自分の会社を持ちなさい」というような書籍広告が掲載されています。もし、リーダーとしての経験が成功・失敗を含めて豊富ならばお薦めしたいですが、副業で赤字にならないで利益をだす(利益の多寡は別です)ほど条件の良い会社は、後継者がいない場合などを除けばその数は非常に少ないと思います。この著者の本意は、チャンスと金銭的余裕のある時に経営の勉強をして将来のリスクヘッジをしておきましょう、その方法の1つとして小さな会社を経営してみたら良いと言っているように感じます。

また、経営者の方の話には大変だけども仕事を楽しむ姿勢の方が多いと思います。毎日が多忙で仕方ないとアピールする従業員がいますが、編集人は「時間がない」ことと多忙さをアピールすることで何らかの価値を認めて欲しいのだと感じてしまいます。地味だけど重要な仕事はたくさんあり、経験値に依る生産性があがれば他の仕事に取り組む時間が生まれますし、そもそも時間外勤務手当(残業代)目当てではと思われるような働き方では、同じ穴の貉以外の人から声をかけてもらうことも稀でしょう。時間は作るものであって、無駄遣いすることは避けたいと思う編集人です。