のぞみ号の座席指定
2023年10月31日
JR東海が年末年始・お盆・ゴールデンウィークなど混雑が予測される時期に、「のぞみ自由席」を全席指定にするという発表を行いました。東京~新大阪間が最速で2時間21分、博多までだと4時間46分かかるそうですが、従来のように需給に応じて臨時列車が増発運行されるため、「ひかり」「こだま」への分散乗車などで極端な混雑にはならないと分析しているそうです。また、閑散期と最繁忙期のシーズン料金差は600円、指定席料金は概ね1,000円弱(区間により異なる)ですから、鉄道版のダイナミックプライシング導入とも言えそうです。
最近、新幹線乗客の一部にマナーの悪さを指摘する声を耳にすることもあり、編集人も無用なトラブルを避ける意味でも適切な判断のように思います。一例では、自由席切符でグリーン車内に原則立ち入ることは出来ない(東海道新幹線の8・9・10号車はグリーン席料金が必要)決まりなのに、トイレに行けないほど通路に座ったり荷物を置いたりする行為を何度も見てきました。また、ダブルブッキングかと思いきや自由席券で勝手にグリーン席に座っている乗客(高齢者が多かった)がいて、声を掛けて確認すると大声を出したり切れかかったりと、本来正規料金(グリーン料金)を支払って快適なサービスを求める乗客から見れば不愉快極まりないこともありました。もちろん、大雪等で交通障害が発生したりしている状況ならば、せめて多少の気を遣っていただければ譲り合いの精神でも良いのですが、暴力・暴言を振るわれるなどのリスクが回避される訳ではありません。先日話題になった車内販売も無くなり、些か新幹線事情も時代に併せて変化しているのを感じます。
お金とサービスに対する価値観は人それぞれ、千差万別で全く問題を感じない編集人ですが、年齢性別に関係なく少なくとも1ランク上のサービスはその方がタダで受けている訳ではないことは事実です。また、それぞれの事情で選択したのですから、今後も間違った正義感ややっかみを前面にだす迷惑な乗客とならないよう、心掛けていきたいと思います。