救急・医療関係者への感謝
2024年02月02日
月1回程度の頻度で、救急隊や指令担当のミスで数分程度の到着遅れが報道されますが、なぜ同じ人命と安全を扱う仕事に対してそこまで報道する必要があるのか、時折疑問に感じることがあります。救急要請した側からすれば、呼吸や心拍等に異常があれば一刻も早く搬送して欲しいという気持ちと、焦りと混乱が混じり合い一種の気が動転している状態にある一方で、実際に救急隊員が病状を判断して搬送先病院が決まるまでに時間を要するケースは少なくありません。編集人も体動不全と呼吸困難等で10回以上救急隊のお世話になりましたが、親身になった対応に今でも感謝しています。
特にコロナ禍による緊急事態宣言後も、不要不急の#119などで指令室に本当に必要な電話が繋がりにくいとして、最近は#7119の利用や消防庁による注意喚起が結構な頻度で行われるようになりました。編集人の病気も、難病と合併症により呼吸停止や血中酸素濃度の急激な低下を生じて命に関わることがあり、指令担当の方が症状を聞いたうえで、救急車が向かう先の住所と通報した方の名前と連絡先を確認した上で、最寄りの救急隊が主治医のいる大学病院(約20分程の距離)まで救急搬送して頂いています。また、救急搬送中も会話も儘ならず意識朦朧としている状態の自分に対して常に声を掛けて下さるなど、その活動には非常に高い使命感が伝わってきます。また、病名と症状の相関が判明しているので迅速な搬送と応急処置をしていただけます。
海外の多くの国では、救急搬送は民間事業者(当然、有料です)が行っていたり、加入保険等による支払い能力(国民皆保険制度は、日本と石油資源等の豊富な一部の富裕国の限られるそうです)が確認できなければ、診察も受けられないこともあると聞きます。そのような恵まれた医療体制は国民の納税と救急・ER医療関係者などたくさんの方の尽力により支えられている訳ですから、生かされた命を大切にしようと思っています。