医療機関と主治医
2024年02月07日
編集人は幸いにも鹿児島大学病院の高嶋教授・同脳神経内科医のご尽力で症状の原因(病名)が10年以上不明だったMNDA型の自己免疫介在性脳症(難病)であることが判明した上、現在の主治医がいる大学病院と地域連携しながら通院・入院入院中の諸検査により関連疾患(主に悪性腫瘍)が見つかり全摘手術を経て現在に至っています。当初はストレスからくる諸症状だと思っていましたが、結果的には特殊な遺伝性疾患と合併症だと判明したことで、現在は症状悪化(進行)を抑制するための治療を続けています。
また、主治医と入院時の担当医との相性が良かったことは非常に幸運だったとに感謝しています。その理由として、通院時には必ずA41枚に書いた前回からの症状の推移を主治医に見て頂くことで、時系列的な症状変化からいろいろな視点で病気の原因を調べることが出来たからです。特に体調が思わしくない時に予約外診療を受けに行くとその場でほぼ100%緊急入院となるのですが、普段の定期通院では相談内容を文字で伝えることで若干なりとも診察の参考になると考えているからです。また、主治医の勘により総合診療として同大学病院の他診療科での診察が受けられることは非常に有難いと感じます。一例として、20年近く服用していた降圧剤(血圧は150-110程度)を中止したのですが、現在は概ね130-90あたりに落ち着いておりモーニング・サージの可能性があったこと、眼の違和感が眼球運動異常によるものであること、消化器に腫瘍が複数あることなどが挙げられます。
その一方で、地方・地域によっては医師不足や経営面から医療機関の統廃合が行われ、1日がかりで通院する必要があるなど医療崩壊に近い状態も生じているようです。編集人が通う大学病院でも50年以上経った旧入院棟から新病棟(約1割病床数が減少)への移管に合わせて、年に数回1ヶ月毎に医師・看護師が専門領域外の診療科に出向き多角的な視点で患者の病気(症状)を診る体制へと変更されており、総合診療の質を高めているようです。