ボウリング場の閉鎖
2024年08月27日
高松市にあるシーサイドボウルが50年以上の営業に幕を下ろしました。この10年間だけでも、首都圏でも多くのボウリング場が閉鎖され、公益社団法人日本ボウリング協会の資料では令和6年6月現在で600か所(未加盟事業者を含む)、約18,000レーンほどだと言います。ボウリングは老若男女問わず、天候を問わず、道具もいらず気軽にできるスポーツの代表格で、編集人も難病になる以前は月に2~3回大会等に参加していました。中には一部の自己中心的なベテランボウラーがいて、練習中であっても素人(来場者)にマナーが悪いと文句を言う(そもそも周囲に迷惑にならないなら多少のことに目くじらを立てることはないと思っています)など、自ら衰退を招いた当事者であるとの認識に欠ける方も見かけました。もし、練習時にその程度のこと(だと編集人は思います)を気にするようなメンタルならば、おそらく競技でも優秀な成績は残せないでしょう。
また、以前に比べて男子の大会数が大きく減り、女子の大会は微増傾向にあるようです。一時期、日本女子ゴルフ協会がスポンサーとテレビ放映権料等で折り合わず、同様に試合数が減ったことがありました。プロが参加費を払い、大会の必要経費を差し引いた残りを賞金として分配するボウリングでは、大会閲覧者の多いプロゴルフ大会の賞金と比べて1桁少ない(優勝で数百万円)ですから、大会運営を支える競技人口の差を埋めていくだけの知恵を絞り出す協会幹部が新たに出てくることを期待します。MBAドジャースの大谷翔平選手が日本の全国の小学校にグラブを寄贈し「(一緒に)野球をしようよ」と呼びかけたのも、この先野球競技人口の減少を憂いたためだとも言います。
日本の人口が減り、子供が減り、スポーツ競技人口が減るという構図は避けて通れませんし、オリンピックでは新たな競技(スポーツ)が続々と増加しています。平家物語の「沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす」の一節は学生時代に習いましたが、まさに正念場を迎えてるようですね。