オフィス鴻

COFFEE TIME(医師のリクエスト)

2024年09月11日

編集人がまだ難病疾患に罹患していると判明していなかった時期に、体調を崩したり原因不明の発作が起きると居宅から比較的近い二次救急病院の主治医に診察(殆どその場で入院になりました)して頂くことが多くありました。主治医のご専門は脳神経外科で、当時は多発性脳梗塞や後遺症と診断されていましたが症状は悪化していくばかりで、現在の主治医のいる大学病院へと紹介状を書いて頂きました。結果的に時間はかかりましたが、自己免疫が編集人の身体の重要な部分(脳神経系)を攻撃する難病であることが3年前に判明したため、お世話になった当該主治医にお礼を兼ねて報告に行ってきました。

主治医も初めて聞いた病名(日本の臨床例は数例しかありません)だと言うことで、経過観察のために来院して欲しいとの要望を受け、現在でも年2回通院しています。最もやっかいだったのは、他の様々な病名(脳梗塞後遺症、身体性表現障害、傍腫瘍性振戦など)と症状が非常に似ていること、原因となる自己免疫抗体を検出できる検査機関が世界的に非常に少ないことでした。

そのため、些かなりとも同じ病気を患った方への診療への助けになればと思い、これまでの検査結果や症状を記録しておいた文書を診察のたびにお渡ししています。編集人も徐々に容態が悪化してきていますが、このような先生がいらっしゃることで救われる命がひとつでもあるのなら、これからも診察を受け続けたいと思っています。