オフィス鴻

組織統制と個性尊重

2024年09月17日

企業の存続・成長にとって重要な経営方針をしっかりと理解できている管理職がいる部署は、総じてパフォーマンスに優れていると感じます。最近の従業員の中には「自分の望んでいた仕事ではない」「自分の個性が(上司のせいで)発揮できない」という者が、いきなり退職代行会社等を通じて辞めていく者もいます。編集人自身は、経営方針の中から経営者の求めることを自分なりに理解して企画に繋げ、会社の方針(やり方)を徹底した上で、自分の意見を伝えられるような仕事の進め方をしていました。極端なことを言えば、「会社のルール(基本的な戦略に相当)に従わなければ、当社の従業員としてお迎えすることはできません」くらい言える採用担当者がいれば、自ずと応募者・採用者のミスマッチは少なくなると考えています。

また、事業所等で人手不足を嘆く管理者も多いのですが、美辞麗句を並べ数合わせの採用、従業員に媚びるような事業所は徐々に組織統制が効かなくなり、いつの間にか管理者と従業員の立場(職務分掌等)が逆転してしまうケースが多いです。もちろん、従業員の個性を尊重することは大切ですが、それは会社方針を正しく理解できている場合に経営への有効策となり得る訳で、「その考え方は違うと思います」と言えるような職場環境や経営者・上司がいればその企業は正しい方向へと進んで行けるのだと思います。ただ、経営者・管理者の言ったとおりに仕事をしているだけでは、個性を発揮することはできず、逆にチャンスが来るまでは個性を出すことより企業内ルールを徹底的に学び活用することの方が従業員の目標へ早く近づくと考えています。

編集人は社内では他の管理職より相当厳しいと言われていましたが、2~3年後に異動させてその先でチャンスを掴むために徹底的にルールや経営者の考え方を教えていました。企業はチームプレイですから会社方針>個性が当然であり、その中で従業員にキラリと輝るものがあれば一目置かれる存在になれると思うのです。