オフィス鴻

コロナ第11波の課題

2024年09月14日

新たな変異株により新型コロナウィルスに感染する患者が7月から増加して、9~10月にかけてピークを迎えそうです。感染症として第5類になったことで保険適用されるようになり、軽症者には通常の抗原検査と一般的な風邪薬の処方が行われていると言います。また、重症化の恐れがある患者への治療薬は2万円を超えることもあるようで、金銭負担面から処方をあきらめる患者もいるとの声が医療関係者からも聞こえてきます。問題は毎年9月頃にコロナ感染が拡大することが既に統計的に判明していて警鐘が鳴らされていましたが、個人の選択を尊重し国民の皆様の自主的な取組をベースとした対応へと更新を変えたものの、政府は残薬廃棄リスクを取ってでも感染拡大を最小化するため治療薬を確保している状態であるといいます。

また、ワクチンの副作用等を懸念してワクチン接種をしなかった方に重症化傾向があるとも言われています。様々な意見があることは承知していますが、いざ罹患したら陽性患者自身が他者への感染を拡げる可能性があることに変わりはありません。編集人の場合も免疫疾患治療によるコロナ感染時の重症化リスクが一般の方より相当高く、通院時以外は自宅で過ごすようにしているのが現状です(大学病院内での院内感染も経験しました)。もちろん、仕事・買い物などの日常生活で完全に予防することは困難ですが、少なくとも高齢者や身体障害者の中には重症化リスクの高い方もおりますので、陽性であれば可能な範囲で治療を受けていただけたらと思います。

なお、今年はコロナウィルスだけでなく手足口病等の感染症も流行しているようですから、この猛暑で体力が落ちているところへ冬場のインフルエンザ流行が重ならないのかも心配していくことに恐らくなるでしょう。いずれにせよ、感染病に罹患することは不可抗力の側面が強いので仕方ないと考えますが、1人1人のちょっとした心掛け(手洗い・消毒・密集場所でのマスク着用など)次第ではその影響を最小限にできると思っています。