COFFEE TIME(柔道と人事)
2024年09月06日
パリ・オリンピックでは、想像以上に上手くできて表彰台に上る選手がいる一方、普段の実力が出せなかったり微妙な判定(大概開催国に有利になる傾向はこれまでもありました)でメダルに届かなかった選手もいました。ただ、国際情勢が不安定な中で「平和の祭典」大会期間中にイスラエルがイラン領土を直接攻撃したりと、元々フランスの治安があまり良くないと言われる大会でしたが死傷者が出なかったことは良かったと思います。
その中で、フランスで独自に発展してきた柔道(競技人口は日本の4倍強の50万人ともいわれます)は、相手を敬う気持ちや人生で必要な価値観を学べるとして人気があるそうです。編集人も小学生の頃に3年程柔道を習っていた時期がありましたが、道場では「礼に始まり礼に終わる」が実践され、子供であっても礼儀作法、社会ルール、失敗にくじけない精神修養など、今でも人生の中でプラスになっていることが多くあります。
嘉納治五郎氏を始めとした世界への柔道普及に理念を大切に貢献した先人たちが残した功績を考えれば、企業内に於いても見習う点が多くあるように感じます。「他人事部」「給与計算課」と揶揄される人事部が未だに残っている日本企業ですが、人材不足(人員不足とは異なります)と言われる中で今後大きな差がでるのは、やはり企業理念のしっかりした企業が生き残っていくのであろうと考えています。