オフィス鴻

自然災害の常態化

2024年10月13日

ここ数年、世界各地で異常気象が発生しています。北極圏・南極での氷層融解、海流の蛇行、局地的ゲリラ豪雨、竜巻、ハリケーン・タイフーンの巨大化、地震、異常高温・低温など世界経済にも影響が拡がっています。また異常気象と関連しているかのように、特に海洋部では海水温の上昇により暖かい地域の魚類・生物等が北上して、生態系が変わり始めているようです。また、あと数十年後には世界各地の食糧事情も変わり化石燃料と同じく国益を左右する戦略物資化していく懸念があり、世界全体の人口も現在の約80億人から2080年代には104億人のピークに達するとの国立社会保障・人口問題研究所のデータ予測が正しいとすれば、国力と貧富の格差が更に進む可能性が高いと思われます。

最近、日本でも台風の進路予測について世界中の超大型コンピューターでの計算結果が示され、また遠隔地の地震発生情報でも新たなTSUNAMI予測が伝えられるようになりました。特に日本の線状降水帯が及ぼす大水害に対しては事前に被害勧告が出され避難により多くの人命が救われている現状がある反面、未だに田畑などへの見回り中に濁流に飲まれるような高齢者がいることも事実です。実際に編集人の居住地のすぐそばで大規模マンション開発(総戸数200戸以上)が行われていますが、それまでは雑木林で野生動物(タヌキなど)が住んでいた場所でかなりの傾斜地です。工期も約4年に及ぶ計画だそうで、現在は少しずつ地盤強化と擁壁を作る作業が続けられています。

なお、編集人の子供の頃は、日中は30℃を越えても朝晩はエアコンをつけるが必要ないほどの気温でした。それが首都圏に人口が集中して道路インフラが整備された結果、アスファルト舗装された道路は日中は表面温度が60℃を超え夜間も熱を持ち続けるヒートアイランド現象となり、今年は酷暑とも呼べるほど最高気温が40℃近くに達していました。今後、新たな道路舗装技術により若干緩和されるとも言われていますね。