希死念慮からの逃げ方
2024年10月23日
厚生労働省の救急救命の手引きには、「自殺念慮を確認することは、自殺未遂患者のケアでもっとも重要なことのひとつである。強いか弱いか、いつからあるのか、どのような状況で自殺念慮が出現するのか、実際に自殺の再企図の計画を立てているのか、ということを把握する必要がある。」と記載されています。そして初動対応として身体的重症度が高い場合には、入院を前提に話を進めることや、身体的に重症でない場合には帰宅させた上で精神科の外来治療につなげるべきか、それとも精神科病棟での入院治療が必要か、ということを判断するとあります。因みに自殺念慮・希死念慮とは、「死にたい」という直接的言動だけでなく、「いなくなりたい」「ずっと眠っていたい」という間接的言動も自殺を願望する、あるいは示唆することがあるので注意を払わなければならないとされています。
編集人も30歳代後半の一時期、駅のホームで通過電車に吸い込まれそうになる感覚に何度も襲われるようになり、人事管掌役員だった時に福利厚生の一環としてメンタルサポート業務の委託契約をしていた企業(臨床心理士等)のアドバイスを受けたことがあります。数度のカウンセリングを受けた結果、原因となる社内人間関係(人格破壊型上司)を一時的に遮断するため休養をとったことでその後同様の症状は発現しなくなりましたが、休養後も社内体制は変わらないどころか悪化してきたため転職することにしました。15年間お世話になった訳ですから会社へ感謝の気持ちはありましたが、編集人の退職後にも同様の事例が相次いだそうで、表面的にはホワイト企業と言われていましたが残念なことにブラック部署だったのだと今でも思っています。
その後は、少し精神的抑圧を感じると屋外に出て陽の光を浴びたり、1人でコービー休憩を社外でとるように心がけたところ、精神的ゆとりや安心感につながった記憶があります。もし、あの時に希死念慮から自死行為未遂に及んでいたら、残された家族に迷惑を掛けていたことでしょう。