カーシェアーの利便性
2024年10月27日
首都圏・交通過疎地・観光地などでライドシェアが解禁される以前から、成田空港・羽田空港・地方空港・観光地等で無許可(営業認可を受けていない白ナンバー)で有償旅客運送を行う白タクの増加が指摘されています。昭和からバブル崩壊時頃までの期間では、繁華街(主に東京銀座周辺)を中心にタクシーが手配できない時に飲食店側が送迎のために依頼(または専門の従業員を雇用)していた記憶があります。当時と変わっていないのは料金メーターが無いこと、特定グループ間でお客を廻しあうこと等で基本的に口コミ・紹介がベースにあり、タクシーよりも若干安価であること等でしょう。最近は一部の地域・時間帯でタクシー不足が発生している状況ですが、アプリ配車でライドシェア車を依頼することも出来るようになりました。実際の稼働率は不明ですが、日本の現行方式では敢えてライドシェアを提供する側、利用する側ともに余りメリットは感じないでしょう。
一方、自家用車(社用車を含む)の維持・メンテナンス・駐車場・稼働率等を考えると、都市部・近郊地域では多くの駐車場にカーシェア専門のスペースが設けられており、時間単位で予約が出来るため住宅地等では休前日等になると殆ど全ての車両が稼働しています。都心部や主要ターミナル駅等では平日は企業の使用がメインとなっていて、ほぼ同じタイプの車両が配備されています。また、給油メンテナンスを使用者側に行ってもらうことで貸出側が値引きを行う(管理の手間が省ける)企業もありますが、直前の使用者次第では社内の汚れ等が気になるなど課題も多いと言われており、その点ではタクシー利用にも移動経路によってはメリットがあるように思います。
また、従来型のレンタカー事業者は借りる場所・返却場所等に制約があるものの車種の選択肢が多いこと、常に車両が整備・清掃されていること、任意で自動車損害保険に加入ができることなど、利用料金はカーシェアより割高ですが安心感があり、使用目的によっては比較検討の余地がありますね。