オフィス鴻

やらせレビュー被害

2024年10月29日

グーグル社のグーグルナレッジパネルで特定の施設を検索すると、それぞれの施設についての口コミと評価を見ることが出来ます。グーグル社の規則ではこの口コミを故意に変更する行為は禁止されていますが、以前食べログの評価アルゴリズムに広告掲載料を支払っている施設が上位検索される(支払わないと評価が下がる)仕組みが問題視されたことがあります。それと似た状況がグーグル社のサイト上でも発生しており、違法代理店による規約違反が問題視されています。具体的には、複数の医療機関が実際と異なる悪意を持ったやらせレビュー(口コミ)により損害を受けたとして、今年に入って裁判を起こしました。度重なる同様の事案に対して日本政府は情報開示を含む法改正を実施してきましたが、医療機関と言う国民生活を守る施設にも影響が出てきたことは国民として重く受け止め、簡単に騙されないよう留意すべきことだと思います。

もちろん、一般の方が実際にその施設を利用して自分の感じたことを口コミで掲載することは、新たな利用者の参考になることも事実です。ただし、編集人が見た限りでは感情論的なことで低評価をつける方が一定数存在することも多く、編集人の主治医がいる医療機関(近隣のクリニック等を含む)を調べたところ、具体的にその施設の何が問題なのかを的確に指摘している口コミは少ないように思えました。もし、その口コミの内容が事実ならば患者が医療機関を自ら代えればいいだけの話ですから、敢えて情報開示や誹謗中傷に依る損害賠償を求められるような行為に及ぶのは、やはり匿名性による個人の誤った正義感が1つの原因ではないかと考えています。

また、飲食業界や宿泊業界でもネット予約を無断キャンセル(No Show)されることにもっと積極的に自衛策を講じる必要があると考えています。宿泊業界ではクレジットカード等によるデポジットがあるのが普通であり、サイト内の事前決済を契約条件にすれば飲食業にも適用できますので被害を防げると思います。