首都高速の構造的課題
2024年10月27日
1964年の東京オリンピック開催に合わせて建設が開始された首都高速道路ですが、既に竣工から60年以上経過している路線もあり、日本橋地区の地下化など大規模なメンテナンスが行われています。最近では、外環道や圏央道といった高速道路とのドッキングにより都心の渋滞を避けるアクセスルートも拡充してきました。また、料金体系も全路線一律料金(一部区間を除く)から距離制料金へと変更され、ETC装着車割引適用も導入されています。編集人も10年ほど前までは自家用車で移動することが多かったのですが、難病疾患のため医師・国家公安委員会からは運転を許可されているものの、他人に迷惑を掛けたくない思いから運転はしていません。
最近の高速道路では多数のアクセスポイント(合流地点)があり、一般的な高速道路では左側から合流・流出するように設計されています。首都高速や阪神高速(関西)では左右両方向から車両が合流するため、初めて走行する方にとっては大きな難所かも知れません。また、高速道路には速度を上げるために100mほどの合流区間がありますが、渋滞時などには更に左から合流しようとする車両がいるため、結果的に3車線での合流となる場合があります。そのため各高速道路公団では、スムーズに合流できるようプラスチック製の衝突が軽減できるポールを設置したり、道路上の塗装に工夫を凝らしてファスナー合流ができるよう改修を進めています。実際に関東では東京湾アクアラインで海ほたるに向かう川崎側(不確かですが3方向から合流します)で実証実験が行われ、渋滞解消効果が確認されているそうです。
また、関西の阪神高速は東京とは異なり、初めて走る場所は非常に怖い思いをすることが多かった記憶があります。簡単に言えば運転マナーの違いとも言えるでしょう。15年ほど前には一般道でも関東ナンバーの車両を目の敵にするような走り方をする地元の車を多く見ました。現在は、危険運転致死錠罪や運転妨害罪などで送検されることもありますね。