オフィス鴻

顧問の役割と価値

2024年11月19日

顧問と聞くと、他の大手企業を定年退職された方の中でも現役時代に優れた能力を発揮された方がその専門能力や人脈を活かせる企業へと請われていく場合と、大企業で部長クラス以上を経験した方が、業務受託者側に天下りのような形で一定期間週1回程度出社する場合とに大別されます。これまでの主要取引先と継続的取引をしていくうえでアドバイスする(実際には大企業・金融機関側から受け入れ要請があるケースが多いようです)場合と、新たな業務の形を現場の社員とともに作り上げていく創出タイプに二分されるように思われます。言い換えれば、一種の名誉職や取引関係に起因する方と、企業側から絶対に来て欲しい人材としてアプローチされる方がいると言うことです。

編集人も57歳で難病治療を優先するために退職いたしましたが、休職期間が2年程あったという事情もあり、殆どの取引先には退職のご挨拶もできない状態でした。もちろん、取引先の名刺類は全てシュレッダーで裁断処分しましたが、現在はこれまで取引のなかった企業の社外顧問として複数企業様と契約を結ばせて頂いているほか、昨年8月以降国内外のクライアント様4社から新規取引口座を開設して頂き、体調を鑑みながらスポット的に業務委託しています。本来ならば、もっと活動量を増やして現場廻り等をしながら企画等を実行していきたいのですが、現時点では主治医から活動時間を制限するよう指示されていているため、その下準備として本ブログやKindle電子書籍執筆等も行っています。

実際にこれまで顧問と呼ばれる方々を見てきた感想では、多くの場合過去の人脈等を活用して新たな販路開拓を依頼するケースが殆どで、顧問契約先の企業経営者には無い視点で新たなことにチャレンジすることは殆どなく、1~2年程度で取引先等との関係を悪化させずに勇退頂くことが多いように見受けられます。過去の肩書に縛られずに積極的に取り組む姿勢は周囲の従業員にも好影響を与えますので、顧問契約にあたって参考になれば幸いです。