オフィス鴻

中華料理チェーンの客層

2024年11月04日

家族経営が主流の街中にある飲食店が、中京テレビが制作するTV番組に取り上げられる機会が増えました。様々なジャンルの飲食店が出てきますが、最近はやたらと異常なほどの大盛で提供する店が多く、1視聴者として本当に利益が出ているのか気になります。特に日本の街中華店はオムライスや生姜焼きなど中華以外の独自メニューも豊富で独特の個性が魅力なのですが、後継者不足、建物老朽化による立ち退き、店主の高齢化、物価高騰等を考えると現在日本に5万店舗以上あるとされる中華料理店も徐々に減少して、大局的にはチェーン店に淘汰されていくと思われます。その中でもラーメン専門店だけは開業・廃業共に突出して多く、1杯2千円前後の店に行列ができるなど熱狂的なマニアに支えられている面が大きいように感じます。

編集人宅の最寄駅にもいくつか中華料理店がありますが、評価するとすれば味や接客は違っても大きなハズレはないと言えます。外食チェーンの中では餃子の王将(大阪王将は全くの別会社です)、すかいらーく系列のバーミヤン、日高屋、来来亭、幸楽苑などが全国規模で展開されており、それぞれターゲット客層は少しずつ異なる印象を受けます。ただ、共通しているのは麺類、餃子がメインで、ファミリー客中心の店舗もあればちょっと一杯飲みながら型のところもあることです。また、セントラルキッチン方式を採用するチェーンもあれば店内調理を売り物にしているチェーンもあり、価格的に大きな差が無いことを考えればお客様の好みで使い分けされているように思われます。

同じように回転寿司業界(最近は回転レールを通って、商品が運ばれてくる感じのようです)も、注文に応じて職人が握ってくれる店が増え、価格も昔のように100円均一へのこだわりだけでは経営的に厳しく、サイドオーダーの充実や高額商品も増えてきているようです。街中華も寿司屋も減少していく中で気軽に入れるのがチェーン店の魅力の1つかも知れませんね。