他人に役立つこと
2024年12月20日
最近は、難関資格を企業在籍中に取得してコンサルティング業務をメインとして独立開業する方や、大企業からスピンアウト・スピンオフした業務・業種特化型コンサルティング企業も増えています。コンサルティング事業自体は士業に関する法律に抵触しない範囲であれば誰でも行うことが出来ます。例えば弁護士・税理士・行政書士・社会保険労務士・中小企業診断士などは、資格だけ持っていても実務経験や人脈が豊富でなければ多額の報酬を得ることは難しいでしょう。一方、資格は無くても士業は専門家に依頼しながら成功している個人経営者も多数いらしゃいます。
もちろん資格により社会的信用度が高く評価されることは間違いない事実ですが、実際に企業側から仕事を依頼してみると「あれっ?」と思いたくなる経験を多々してきました。その違和感が生じる理由は、資格を活かしきれておらずクライアントの意向に沿った仕事が出来ていない点にあると編集人は思っています。言い換えれば、他人の役に立つような、または喜ぶような成果物を出せていないということです。特に経営者と直接相対することの多いコンサルティング業務ではビジネスモデル構想力など以外にも、一見必要ないと思われるようなコーチング技術やニッチな領域への知見、自分では強みだと感じていないスキルが高評価されることが多くあります。また、お客様の要望に応えるには多くの現場やコミュニケーションの場から、本当に必要とされる情報を傾聴・収集(ファクトを見極める)して自ら成果物として提供することが大切だと感じています。
もう1点は、社内外を含め相手への忖度は極力行わず相手のメリットをとことん追求した上で本音で交渉することで、相手方にとって無駄な時間を消費させないことだと考えています。営業部門等では度重なる駆け引きによって交渉を有利に進めようとする方がいますが、案件の大小を問わず誠実な姿勢で本音で交渉することこそ信頼関係と言う無形で最強の財産を得ることになると考えています。