ガンとの共存関係
2024年11月28日
現在では日本人の2人に1人が罹患するガンにも様々な種類・病状があります。実際に編集人もステージⅣのガンに罹患して摘出手術を受けましたが、最も心配になったことは多くの新薬が開発され治療法が確立されても、今後の生活(QOL)がどのようなものになるのか、家族に迷惑を掛けなたくないとの想い、完解するのか一生付き合っていくのかなど考えることは多くあります。また、実際にがんが転移・再発しても相応の体力と免疫力があれば全員が鬼籍に入る訳ではなく、医学的根拠のない民間治療に頼らずとも腫瘍内科医の指導の下で共存していく選択肢も徐々に認識されるようになってきました。
実際に編集人も既にガン再発が血液検査で確認されていますが、年2回の定期検査を受けるだけで今はまだ治療を行っていません。ただし、自己免疫疾患治療を継続しているため他の方よりは5年生存率はかなり低いと医師から告げられていますので、現段階は無増悪生存期間と言えるでしょう。今後、治療再開ともなれば化学療法(抗ガン剤や免疫治療)を行うことになりますが、最も気を付けているのは精神的に不安定にならないことだと考えて日々の体調に合わせながら過ごしています。齢を重ねれば個人差はあっても誰でも体力が落ちて様々な臓器が弱ってくるのは必然であり、できれば痛みを伴う症状(特に骨への転移)との共生だけは避けたいと思うくらいです。そのためには、何か有意義に時間を過ごす趣味のようなものがあれば、多少でも気がまぎれる時間を過ごすことができます。もちろん、死に対する漠然とした不安・恐怖はゼロにはなりませんが、精神的ストレスでうつ症状にならないようにすることも1つの治療だと考えています。
また、最近の医療機関(大学病院等)では主治医との信頼関係が築けていれば「延命治療は不要にしてください」とか「本当に最期が近づいてきたら教えてください」と普段の外来時等に話をしておくことで、後々家族が苦しい判断を迫られる立場になることも防げると思っています。